有機化学を学ぶ意味
- study-partners
- 2017年11月26日
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これは、高校化学【有機化学】のエタノールの参加の系統図です。
産膜酵母やエタノールの酸化により発生するのが、
アセトアルデヒドです。
酸化したりんご、シードル、シェリー香、フィノ、クルミなどの匂いです。
このアセトアルデヒドの工程は、
実は人間の体内でも行われています。
口から摂取されたアルコール(エタノール)は
肝臓で酸化されてアセトアルデヒドが発生します。
皆様もご存知の通り、
欧米人であるアングロサクソンが、
アジア人であるモンゴロイドよりもお酒が強いのは、
酵素分解に長けているからですよね。
頭痛や悪酔いの元となるアセトアルデヒドは
更に酵素により無害な酢酸になるわけです。
ワインの酸化と体内のアルコール代謝をまとめると
上記の系統図のようになります。
酸化により右へ、
還元により(SO2の添加など)左へ変化します。
今、有機化学の指導研究をしながら、
『なぜ有機化学を学ぶのか』『有機化合物とは』を掘り下げています。
まさか自分が、医歯薬受験必携の
『化学の新研究』を自ら進んで読むようになるとは思いませんでした。
日本史においても、
教科書レベルのものを読むのではなく、
史料集から【史実と事実】を読み解くようになりました。
興味・関心を抱いて
学ぶことができていることを
とても幸せに想えると同時に
そのきっかけを日々与えてくれている
生徒たちの学ぶ姿勢に感謝です。