有機化学を学ぶ意味
- study-partners
- 2017年7月12日
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これは、高校化学【有機化学】で学習するサリチル酸の分子模型です。
皆さんは、有機化学がこれからどのように発展していくのか考えたことはありますか?
現在では、コンピューターで設計した分子の性質を、分子の構造から予測したり、目的に応じて設計した分子を実際につくりだしたりすることが可能になりつつあります。
また、分子をつくるだけではなく、つくった分子をいくつも組み合わせる『超分子』の化学が期待されている。決まった分子だけをとらえるセンサーや、微量の薬を包み込む患部に届けるカプセルなど、さまざまな応用が可能となっている。
これまでに、化学者たちが報告した化合物や1億種以上にのぼり、その数は今なお増え続けている。その多くが、このたった4つほどの元素の組み合わせからなる有機化合物であるという。
医薬品
DNA
石油工業化学
異性体
生分解性プラスチック
超分子
有機EL
有機化学の可能性は今なお広がり続けている。
しかし、高校の教育現場では、文系・理系と区別があり、文系の生徒は有機化学を学ぶことはない。何も全員が研究者になる必要はないが、あらゆる工業化学製品や医薬品の構造や仕組み、これからの進化といった社会構造を知らないまま世の中に出ていくことは、とても恐ろしいことのように思う。
化学は、子どもたちの夢を広げてくれる。
まるで有機化合物のように。