数学は、夢を叶える学問です。
- study-partners
- 2017年6月26日
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これは、高校数学Ⅰの【二次関数/グラフの平行移動】に関する授業板書です。
高校生の大半は、この辺りから数学の雲行きが怪しくなり、ここも範囲とする来月初旬の期末テストで点数が取れず、そのまま数学を嫌いになっていきます。
逆に、ここを乗り越えられると二次関数の最大・最小値を求める問題までつまずくことなく進めることができるようにもなります。ですから、ここの初出指導においては特に時間をかけて生徒の理解度をしっかりと確認しながら進めるように注意しています。
案の定、この生徒も学校での授業説明では全く正解に辿り着くことができず困り果てていましたが、『グラフを動かすのではなく、座標軸を動かす』という発想の転換を促したところ、見事に腑に落としてくれて、すごく喜んでくれていました。
数学の問題において正解は必ず一つですが、正解に辿り着くまでの解法は一つとは限りません。ピタゴラスの定理に関する証明も現在では115通りぐらいあったはずです。
数学という学問は、非現実的で実学に即さないと言われることもあるようですが、一方で、例えば現実の有限世界では確認することが難しい『無限』というものを、数学という仮想現実(VR)においては、数字と記号を駆使し座標平面で表すことが可能です。
数学は、現実には実現できそうにない夢をVRで可能とし、そこから自らの可能性や夢も同じように無限に広がっていくのかもしれないと考えられるようになるのかも知れない。
数学は、夢を叶える学問です。