深く、深く、考えること
- study-partners
- 2017年6月13日
- 読了時間: 2分

これは、高校3年生の現代文の授業板書です。
今回の課題文はとっても難しく、生徒にとっても、前半の3分の1程度までしか理解できなかった問題文でした。
【正常】と【異常】の区別について、本来は人の内側に曖昧に内在するものであるにも関わらず、16世紀、17世紀のヨーロッパ近代産業社会において【労働】と【怠惰】という分割原理において分離してしまったという痛烈な筆者の批判の文章。
概念という形が目に見えない抽象度の高いテーマを扱う問題は、現代の時事問題を扱う内容に比べて非現実的であり、そんなもんが読めるようになったところで役に立たないと思われるかも知れない。
2020年の大学入試問題の国語のサンプルを見ても、契約書の内容を扱った極めて現実に近い題材を扱ったものになっており、国語の学習が実学に沿ったものであるということをアピールしている。
しかし、
そのように実学に沿うものばかりのみが社会で通用するというのは疑問が残る。欧米の大学入試問題や、MBAなどビジネススクールの入試問題においては、むしろ逆に積極的にこのような教養知識に関する問いが採用されている。
『深く、深く、考えること』
これこそが、これからの社会においても大切な力であると思います。
このような小さな塾を経営していくことにおいても、本質的な問題は、『その人物あるいは組織がいかなる「善なる革新」を社会にもたらそうとしているか』を常に考え抜くことです。
だから、ここでは利益にならないことでも、社会にとって必要なことであれば、率先してやろうと思っています。