曖昧さを楽しむ
- study-partners
- 2017年5月15日
- 読了時間: 1分

これは、中学1年生に対する数学【分数を使った一次方程式】の授業板書です。
春休みから週1回の数学の授業だけですが、わずか2ヵ月あまりでここまで順調に進めることができています。
先週までは、さすがに前回の授業内容を思い出すことに時間を要し、加減の移項と乗除の移項が上手くできなくて間違いが多かったのですが、今週の授業では劇的に移項の理解が進み、新しく学ぶ分数式の一次方程式を難なく解くことができていました。
これにはとても驚きました。どうして、そんな急にできるようになったのか説明がつかないからです。
生徒の頭の中で、どのようにこれまでの知識がつながった作用なのかすごく興味があるのですが、肝心の生徒は、『んーなんかよく分らんけど解けるようになった(笑)』とのこと。
こういった【曖昧さ】を、わたしは大切にしています。オトナの論理では説明ができない。でも、確実ではないが、偶然という確率的に子どもたちは劇的に変異を遂げる瞬間を掴む。
数学という極めて論理的で確実性を求める学問を通して、子どもたちの気まぐれを呼び覚ます。なんとも不思議なことですが、だからこそ、ずっと追い求め続けることができるんですよね。