ここからSTEM教育を広げていく
- study-partners
- 2017年5月14日
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これは、高校物理の等速円運動における加速度の公式を三角関数の微分を使って証明したものです。
高校の教科書では、右下の『a=vω』という公式だけが簡単な説明と一緒に記されているだけで、極限や微分を使った証明は載っていません。そこには、『≒』を使った巧妙なごまかし(曖昧さ)があるだけです。
もちろんそれは、『高校物理では微積分を使わない』という文科省の方針に則った創意工夫の結晶でもあるので、批判するつもりはありません。
でも、そこでの記述と、極限や微積分を活用した証明を比べてみれば、物理の本質を理解するためには極限や微積分が不可欠であることがよく分ります。
そうやって物理を勉強していくことで、生徒たちは三角関数や極限、微積分を勉強する意味や目的を強烈に実感してくれます。
そして、今、
AIやIoT、ロボット技術など急速に変化する世界にあって、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクスの頭文字を取った【STEM(ステム】教育に注目が集まっています。
世界経済フォーラム(WEF)の調べでは、2013年に中国におけるSTEM分野の学士号を取得した学生の数は、同国の学生全体の40%に上る。これは、アメリカの倍以上。16年の中国におけるSTEM学部の卒業生は470万人。次いでインドが260万人。アメリカとロシアが56万人と続く。
ちなみに日本は19.5万人足らずで、官民からSTEM教育の拡充を求める声が出ている。
こんな小さな塾ではあるけれど、数学や物理にもしっかりと力を入れて指導していることが、結果的にではあるにせよ、こういった世界的潮流を掴むことができている。
そのことが、何より生徒たちにとって幸せなことなのかなと思えることが嬉しいです。