数学を絵具のように使う
- study-partners
- 2017年4月26日
- 読了時間: 2分

この写真は、中1数学【文字式の計算】の中盤の授業板書です。
生徒を指導していてふと思ったんですが、数学の公式を教える時、ほとんどの場合に左辺に新しく習う公式を書いて、右辺にそれを意味する数式を書く。そして、その公式を活用して練習問題を解いて定着を図る。
そのプロセス自体に間違いはありませんし、この時の生徒もとても計算能力が高く、あっという間に答えを出すことができます。
しかし、左辺の公式から右辺の数式を導くことはできるのですが、同時に右辺の数式から左辺の公式を活用することに時間を要していた。
こういったところにこそ、遊び心と自由な発想を育む数学の醍醐味があると感じました。
ただ先生から教わった通りに答えを出すのではなく、自分なりに考えて、もっと簡単な計算方法を見つけ出したり、新しい疑問を発見したり、解答から問題を遡ってみたいり、そうやって数学を遊ぶことができたら子どもたちは楽しく学ぶことができるようになる。
そういう意味では、中1では文字式の計算、高1では因数分解を最初に学びますが、ここの単元の入り方はとても重要であり、その後3年間の数学の伸び方に大きく影響します。
【数学を絵具のように使える】
いろんな色の絵具を自由に混ぜて、自由に、思いのままに絵を描く。
そんな指導を目指していきたいですね。