極座標(数Ⅲ)と航空管制官
- study-partners
- 2017年4月14日
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とても汚い板書でごめんないさい。これは、次の授業の予告で走り書きをした数Ⅲの極方程式、極座標に関するものです。
高校で理系選択をしない限り、この数Ⅲの単元を習うことはありませんし、こんなものができるようになってなんになるねんと思うかも知れませんね。
でも、
この生徒にとっては、絶対に外すことのできない単元だったのです。
『いま学校(高校3年)で極方程式をやったけど全然分からんし、めっちゃ嫌い!!!』昨日の授業の中でそんなことを宣言されてしまいました(笑)
そこで、わたしが極方程式はどういったものか、どのような意味を持っているのかを説明していた時に、あることに気付いたのです。
それは、航空管制にあるレーダーでした。出発機を監視・誘導するディパチャー席は、到着機を監視・誘導するアプローチ席と同様に、レーダーアンテナを原点とする極座標を使うということを思い出したのです。
そして、その航空管制官こそ、その生徒が絶対に将来就きたい夢の職業だったのです。そのことをしった生徒は、とても驚き、数学に取組む姿勢に血が通ったような雰囲気でした。
そして、
『こんな授業やったら、もっともっと知りたいと思えるし、楽しいねんけど、時間がもっとあったらなあ・・・』そんな言葉をこぼしていました。
嬉しい反面、プロの指導者として、いかに限られた時間の中で極限まで完璧に近い指導を実現できるのかという責任感に改めて身を引き締められる想いでした。
でも、
こういった困難な状況下であるからこそ、それが難しければ難しいほど、人は深く考え、より高みに近づいていけると思っています。