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優しい数学

  • study-partners
  • 2017年5月26日
  • 読了時間: 2分

これは、高校数学1年の平方根を扱った授業板書です。

写真の内容自体は、中学3年生でも扱っているものなので難しいものではないし、覚えて計算できるようになればそれでいいものかも知れません。

でも、

【逆の発想】という観点からすると、暗記させるだけで済ませるわけにはいかない。実際に、生徒たちの中には、暗記はできるが、根こそぎ逆の発想を理解できずにいるケースが多い。

高校数学では、【命題】という単元を扱いますが、そこでは与えられた命題に対して、逆・裏・対偶・背理法といった考え方を使って真偽を確かめたり、証明問題を解いたりします。

そして、

こういった考え方は、社会に出てからももちろん役立つものです。例えば、『塾に通えば、成績は上がる』という一見もっともらしく思えるものも、

対偶を取ってみると、『成績が上がらないのは、塾に通っていないから』という内容に変わります。そうしてみると、内容に違和感を覚えますよね。通っていても成績が上がらないこともあるし、通っていなくても成績を上げる生徒もいます。つまり、考える対象を、相手側に移すことができるということです。

わたしの場合、感情に流され、つい自分主体に考えてしまうことが多いです。だから、客観的に物事を考えるために、論理を活用して課題を洞察する手法をよく取ります。

数学を学ぶことは、決して無機質な役に立たないものではなく、

相手の立場に立って、物事を正しく考える手助けをしてくれる優しい学問です。


 
 
 

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