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数学と現代文は論理で解く

  • study-partners
  • 2017年5月23日
  • 読了時間: 2分

これは、高校3年生の現代文の授業板書です。

この生徒に対して、一番気を付けていることは、すぐに問題を解かさないことです。

その理由は、

生徒自身で問題を解かせる前に、本文全体の論理的構成の把握から、筆者が読者に対して主張に関する論証をどのような流れで書き進めているかを理解してもらうことに主眼を置いているからです。

大学受験における現代文の設問レベルは、傍線部の前後を読めば答えが見つかるような易しいものではなく、本文全体の論理的構成を把握できているかを、あらゆる設問パターンで大学側は判断してきます。

そして、

この論理的構成を見抜く力は、英語の長文読解においても活かされます。日本の現代文は、本文全体の論理的構成を敢えて分りにくくしているので難易度が高いですが、英語の文章は、意味的構成がはっきりと区別されており、文章の流れが掴みやすくなっているので、英語の語彙や文法力をしっかりと身につけることができれば、ちゃんと読めるようになります。

それにしても、

現代文って数学とよく似ているなあと授業をするたびに感じます。数学は、まず問題が与えられる。この時、その言語情報から素早く論理を読み取り、それを数式に還元する。この段階で、すでに複雑なものを単純化している。

そして、その数式を計算することにより、さらに単純化する。最も単純化した形が、数学の答えとなる。

このように、

複雑なものを単純化する思考が身につけば、余分な部分に振り回されず、物事の核(本質)を、素早く的確につかむことができるようになります。


 
 
 

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