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未来は、無理やり決めなくていい

  • study-partners
  • 2017年5月19日
  • 読了時間: 2分

これは、高校物理【電気/ふたつの電荷が作る電場の計算】の板書です。

ただ、今回は授業内容に関するものではなく、この授業を受けてくれている生徒が考えていることについてです。

この生徒は、高校3年生で来年受験を控えていますが、志望大学は大方決まっているものの、学部が定まっていません。周りからは、早く決めるように促され、逆に不安が大きくなっていました。大学受験をするのだから、志望する大学や学部は早めに決めておいた方がいい。

でも、本当にそれが受験生全員に当てはまることなんだろうか?多くの高校生たちは、それまで小、中、高校での学校生活とクラブ活動以外に、長期間海外に行ったり、ボランティア活動で多くの大人や社会と関わったり、そんな課外活動を行ってもいないのに、大学で何を研究したいと心の底から決められたりするのだろうか?

また、はっきりと将来のやりたいことを決めて大学に進学した学生が幸せで、そうでない学生は不幸な大学生活を送っているんだろうか?そして、その先の人生においても決まっているだろうか?

高い目標を立てることで、それに向かって早期から勉強を頑張れるということはあるかも知れない。でも、そうでなければ頑張れないよりも、そうでなくてもコツコツと頑張れることも価値があるのではないだろうか。

勉強へのヤル気は、将来のビジョンよりも、日々の学びの積み重ねに因ることが多いような気がする。ネットやテレビからは昔のような景気の良いニュースはあまり聞かされないし、将来に対する見通しも日本の若年層は極めて悲観的であるというデータもある。そんな中で、10年先の明るいビジョンを考えなさいと言われたところで楽しく描けるはずがない。

だったら、そんな不確実な未来を不安がるよりも、目の前にある確実な課題について、きっちり地に足付けて取り組み続けさせ、大学あるいは社会人になってから本当にやりたいことが見つかった時に、躊躇することなくそれに向かって前進できるようなプラットフォームを構築してあげることも大切ではないかと思います。


 
 
 

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