目には見えないものを想像するチカラ
- study-partners
- 2017年5月16日
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これは、小学校6年生の算数【約分を使った分数計算】の授業板書です。
指導する側からすれば簡単な内容かも知れません。でも、約分の定義をどのように説明するかで、これから先での計算技術に大きく関わってくると考えます。
普通であれば、『9と6が3で約分できる(割れる)から、それぞれを割って計算することができる』となる。わたしも昔そのように習った。
でも、それでは【なぜ、分数式において分母と分子を同数で割ること(約分する)ことができるのかという説明にはならない。
写真右にあるように、分母と分子を同数で割っても(かけても)1となって元の分数式の値が変わらないから約分ができる。
ここまで理解することで、中学数学で扱う平方根の有理化であったり、高校数学Ⅲにおける極限の計算であったり、微分を使った物理計算において威力を発揮する。
目に見えるものだけで考えようとするのではなく、目に見えないものを想像し、論理的に新しい解決策を探る。
小学校の算数の計算問題ひとつ取っても、そこに潜む可能性は無限だということ。











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