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覚え方ではなく、【考え方】を教えたい

  • study-partners
  • 2017年3月26日
  • 読了時間: 2分

昨日の数学の授業では、『正負の数の加減乗除』をやりました。

皆さんは、マイナスの数にマイナスをかけたり、割ったりするとどうしてプラスになるのかをどのように子ども達に説明していますか?

生徒の子は、これまでに先の学年(現在小学校を卒業したばかりだが、中学数学を先取りしている)の内容を学習していたので基本的な加減乗除の問題は解くことができていました。

そこで、

『どうして、プラスやマイナスの数にマイナスの数をかけたり割ったりすると符号が変わるか分かる?』と尋ねてみたら、

『マイナスの数が偶数個あったらプラスで、奇数個あったらマイナス【覚え方】を教えてもらった』と話してくれました。

確かに、覚え方としては良い方法ですし計算問題も解くことができると思います。でも、どうしてそうなるのかということを理解しないと、計算はできても頭の中で視覚的にイメージができません。

数学にしても、化学にしても物理にしても、ただ単に公式や法則を覚えたりするだけでは意味がありません。ちゃんと、その公式であったり、法則が表しているダイナミックな動きや変化を写実的に、動的にイメージできなければ何を解いているのかサッパリ分からなくなります。

今回の授業では、数直線上において【向きが変わる】という【考え方】でもって、符号が変わることを視覚的に、そして動的にイメージを持たせて説明しました。

あと、

数学史についても少し触れ、負の数の概念が世界で最初に確立されたのが7世紀のインドで、中国にも11世紀ぐらいに導入されていたという史実を紹介しました。

どうして負の数を確立しなければならなかったのか』

『どうして7世紀までに、ギリシャやヨーロッパで負の数が受け入れられなかったのか』

正負の数の加減乗除を学ぶだけでも、学び方によってどこまでも広がっていきますし、上記の問いに答えていくためにも歴史はとても重要な学問となり、ただの暗記科目ではなくなります。

もっと楽しく、もっと自由に

明日からまた、子どもたちと一緒に学びを深めていきます。


 
 
 

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